村上記者とファンファン大佐・岡田真澄氏逝く・・・。
こんにちは、Gです。この訃報を知ったのは昨日の記事をアップした直後でした。サーバーの関係でなかなか記事のアップができなかったGは連絡をとってなかった友人に電話をかけながらアップの作業に入ってました。ただGの家は携帯の電波が入りにくい時があり部屋の都合上、ネットと固定電話を同時に使えないので友人が話が聞き取りづらいと言うのを聞いて携帯を切りアップが作業後にこの訃報で「え?」と思い、そのまま固定電話から友人に再び電話したら「ファンファンがさあ・・・」という友人の言葉で再認識しました。
ここまで書けば誰の訃報かお分かりかと思いますが
昨日29日、俳優・岡田真澄氏が亡くなりました。享年70歳
岡田氏の訃報を聞いてショックだったものの、すぐさま追悼記事製作に入ったものの深夜2時までかかってしまい一旦中断、今朝から再び作業を再開して何とか今、アップする事ができました。
曽我町子氏の訃報を聞いた後に正直こうなるのではないか?という嫌な予感はしてました。曽我氏の追悼記事を書いた後にマジレンジャーのマジエル役は当初、岡田氏の予定だったのが体調不良で降板、曽我氏が急遽、配役されたと友人から聞いたからです。その曽我氏が先日亡くなり、もしや?とは思ったのですが・・・嫌な予感がすると当りやすいGがちょっと嫌になりましたね。
岡田氏といいますと日本人とデンマーク人のハーフでE.H.エリック氏の実弟、姪が岡田美里さんである事は有名ですね。岡田氏は「ファンファン」の愛称で親しまれ(由来をご本人が話してたのを見た事があるが今はちょっと思い出せない)そのルックスと端整な顔立ち、舞台や歌のセンスなどから戦後の映画界には欠かせない俳優でした(違った意味では先日亡くなった田村高廣氏も無論そういう位置付けなのだが関連の特撮記事を見つけられなかった)。実生活では離婚、三男の自殺、食道ガンという事に遭遇しても常に明るく非常にフランクな方だったとGは聞いております。
岡田氏で特撮といいますと多分ネットに関わってる若い世代の方は仮面ノリダーの敵組織ジョッカー大幹部ファンファン大佐ということになるのでしょうがGの世代になると忘れてはならないキャラクターがもう1人います。手塚治虫原作のマグマ大使の村上記者です。NPI通信社の記者で息子まもるとともにマグマ大使の橋渡し役として重要な役割を持つ人物です。正義感が強くゴアの挑戦に果敢に挑んでいく姿をTVで目にした方も多いはずです。記者という職務上そうなのだといえばそれまでなのですが何故、村上親子がマグマ大使と会いゴアに立ち向かっていったのか、を触れてみたいと思います。その適任として起用したイラストがこちらです。
灼熱怪獣アロンです。イラストは今回のための新作。このアロンはパル遊星を滅ぼした後にその生き残りである少女リーザを追って地球に飛来。マグマを自由に操り火山も自在に噴火させ地熱も上昇させる事が出来て地表も焼き尽くすことも可能です。このアロンの着ぐるみはマグマ大使第1話に登場の大恐竜のものとほぼ同一です。口先に牙が1本追加され塗装が若干変わっている程度の改造です。このアロンこと大恐竜の造形担当は大橋史典氏。この他にはマグマ大使、ゴア、モグネス、バドラの計5体だけ(以降は開米栄三氏の担当)で特にこのオープニングにも登場する大恐竜は重量感を出すために重く作った着ぐるみでその見事な表現から当時大絶賛され裏番組のウルトラマンより1週間早く放送されたビー・プロのマグマ大使の話題作りには充分であった。ではアロンについては簡単に触れたので大恐竜とファンファンこと村上記者がどう関わったかを書いていましょう。
NPI通信社の記者の村上記者の家に1本の電話が入る。ゴアの使者と名乗る声の主は「明朝6時に面白いものを見せる」と言い残して電話を切る。はたして翌朝、村上邸は前世紀の原生林の真っ只中にあった。驚く村上一家の前に大恐竜が迫る!火炎を吐きながら暴れる大恐竜の前に円盤が現れ大恐竜を怪光線の一撃で倒す。円盤の主こそがゴアだった。ゴアは村上記者にゴアに関する掲載記事を書くよう要求し村上邸を現代へ戻す。村上記者は記事を書こうとするが、そこへマグマと名乗るロケットが現れてゴアの事は内密にするよう伝えた後にそのロケットは村上記者の息子まもるを火山島へ連れて行く。まもるは地球と人類の創世主アースからゴアは宇宙征服を企んでる事を聞きマグマとその妻のモル、そしてまもるをモデルとしたマグマの息子ガムの3人のロケット人間が誕生。以後はマグマたち3人のロケット人間と村上親子は宇宙の帝王ゴアと戦っていくのである。
このようにハードな感覚のマグマ大使への重要人物として出演した岡田氏でしたが、その後、色々な役柄を経て仮面ノリダーのジョッカーのファンファン大佐での登場という事になります。どういう経緯で出演依頼があったのかはGの勉強不足のためによくわかりませんが(おやっさん役の小林昭二氏は仮面ライダーのカラーを崩すと思われたためか出演に難色を示されたそうです)、マグマ大使の村上記者と違った明るく伸び伸びと演じているファンファン大佐を見てて岡田氏の特撮(というかバラエティー)も結構好きなんだなあ、と気持ちよく仮面ノリダーを見たのをGは覚えております。最後に真人間になって帰っちゃうのも彼らしいですし。
もうその生き生きとした岡田氏の姿はもう見れないのですよね。電話先の友人も「皆、年齢的にも時期だよなあ」と続けざまの訃報にこう言っていましたが、こういった形でありがたみがわかるというのも複雑な気持ちです。
さようなら、ファンファン!素敵な笑顔をありがとう!
この一言をそえて今回の追悼記事をしめたいと思います。今回も追悼記事になってるのかどうか、よく分からん記事になりましたが今日はこれにて失礼します。