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父の日に贈る百足怪獣ムカデンダー!

こんにちは、Gです。今日はかねてから用意していたネタで行きたいと思います。先月は母の日企画ということで駒太夫とウルフガイを取り上げたわけですが母の日もあれば当然ながら父の日もあるわけで父との状況はあまりよくないGですけど全てが全て父への批判ばかりではないよということで前々から企画してはいたのです。明日日曜日は日勤で記事アップができるか微妙なので今日アップします。TV特撮にも父と子の話は色々とあるのですが今回はこのウルトラ怪獣を起用します。

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ウルトラマンタロウに登場の百足怪獣ムカデンダーです。イラストはこの企画のために前々から用意したもの。八幡様がある山から突然現れた怪獣で武器は口から吐く糸と火炎。長い首は取り外し可能で右手の中指はムチ状になってます。何故このムカデンダーを起用したのか?地味な話ではあるがこのムカデンダー登場の話「僕にも怪獣は退治できる!」は、ある父と子のよくありがちな関係を書いてるからなのである。では、映像を見ながら詳細を書いていきましょう。

近くの八幡様でお祭りがやっていた。白鳥健一は下校中にタケオを八幡様のお祭りへ誘うがタケオは父さんが社長だから父さんみたいに偉くなるために勉強すると言って拒否する。その2人の目の前で中学生のグループにいじめられる小学生がいた。タケオは健一に目をそらして関わらないようにしようとその場を通り過ぎようとするが中学生が小学生の持ってるウルトラマンタロウのお面を放り投げた事から健一は我慢できずに1人で中学生に向かっていく。劣勢の健一を助けたのは1人の紙芝居屋のおじさん(演じるは江戸家猫八氏!)だった。その後にたまたまパトロールしてたZATの東光太郎と北島隊員がやってくる。紙芝居屋のおじさんはタケオの父だった。タケオは紙芝居屋より健一の父のような船長や社長など役職についてるものが偉いと考え紙芝居屋の父を恥ずかしく思っていた。その上、タケオは力の強いものには勝てない、争い事は大嫌いと思っていた。タケオの父はそれは残念に思ってたが光太郎と北島隊員に自己流の創作紙芝居の話をし健一にその紙芝居をする八幡様へと誘って先へ行く。

ふてくされたタケオに謝って健一は2人で八幡様へ行く。タケオの父の紙芝居の内容は八幡様のまわりの村の創作昔話で大ムカデが村を襲い旅人が村を救うために大きな弓を持って退治に行くというもの。遅れて到着した健一とタケオも見ていたが話の途中で狛犬の目が光って空が暗くなり遂には山を割って紙芝居のお話とおりの大ムカデもといムカデンダーが出現する!八幡様のお祭りは大混乱!タケオの父は子供たちを逃がすために八幡様に奉納されてるヤリで1人ムカデンダーに立ち向かっていく!タケオの制止も聞かずに奮闘するタケオの父もムカデンダーの吐く糸と火炎で大火傷を負う。駆けつけたZATの光太郎と北島隊員はタケオの父を搬送しようとするが、ここで重傷のタケオの父が息子タケオにこういうセリフを言っている。


「男には自分の損になると分かっていても人のために働かなきゃいけない時があるんだよ。」

「そんな時、けっして逃げないのが本当の男なんだ。分かるか?」



ここでは父の思いを理解できなかったタケオにも徐々に変化が出始める。ムカデンダーに向かう父を見た時も逃げなかったが光太郎が父と一緒に病院へ行くよう言っても「父ちゃんをやった怪獣がやられるまでここにいる」と言い出す。ZATのスカイホエールとコンドル1号が来てムカデンダーに鎖で首を引っ掛ける首吊り作戦を実行するもムカデンダーの首が外れて失敗、2機とも撃墜されてしまう。脱出したパラシュートを狙うムカデンダーを光太郎がひきつける。町へ向かうムカデンダー。脱出した荒垣副隊長たちと合流した光太郎は触角を狙う事を提案し先回りして火の見やぐらから攻撃を仕掛ける。触角を1本破壊するもムカデンダーの吐く糸で身動きが取れなくなる光太郎。スプレーガンの到着を確認した荒垣副隊長に子供の背丈なら隠れて火の見やぐらまで近づけると健一が行かせてほしいと懇願する。荒垣副隊長が苦慮して紹介を出した時、タケオはスプレーガンを持って火の見やぐらへ行きムカデンダーの目前で光太郎の糸をスプレーガンで解くのである。

ムカデンダーは火の見やぐらを放り投げるが身動きの取れる光太郎はウルトラマンタロウへ変身!タケオを助けてムカデンダーの首と同体の両面攻撃に苦しみながらも空へ投げた首をストリウム光線で、残った同体はパンチで粉砕する。怪我から復帰したタケオの父の紙芝居には手伝いをするタケオの姿があり、割り込みする子供には注意して喧嘩する元気も見せるようになった。

父は強く、男である

これを見た感想がまずこれである。中にはどうしようもない父親もいるかもしれないが、どんなに老いようとやはり強いのである。そして頼りなさそうでも社会の荒波を乗り越えてきた男なのである。それを今は亡き江戸家猫八氏が紙芝居屋として、うまく表現してる気がする。

Gの父も今はちょっと老いて酒飲んでおかしい時はあっても昔やしらふの時に見せる父はやはり男であった。義理人情というものを不器用だけど教えてくれた。Gの父は幼い頃に両親(つまりGの父方の祖父母)を亡くしてるのでGたちの育て方は父自身で苦慮しながらやっていたのはよく分かっていた。仕事も超一流だったがGたち家族のために色々と考慮してるのも知っていた。Gは父の仕事の関係で祖母や親戚に可愛がられた事から父を疎遠に思うところはあったが今はああなっても父は父である。Gたちを曲がってるところもあるがいつも思ってる父である。それは今は父とあまり仲のよくない病気がちなGの心のどこかには思っていたことであった。父はやはり偉大なのかもしれない。

このムカデンダーを見てGの父に対する心のどこかで眠っていた思いが少し出てきてくれたような気がする。いつも何かはしていた父の日や誕生日も去年は都合上あまり何もしてあげられなかったので明日は何かバイト先からレンタルしてこようかなあ、鶴田浩二あたりでも借りるかと思っている。

最後は私情になりましたがTV特撮でもこのように感じられるものはまだまだ沢山あります。地味な話のようなムカデンダーも一度見てみては如何かと?これで父の日企画になったかなあ?まあ、いいや!では、今回はこれにて。
by gun_gun_G | 2006-06-17 16:42 | 特撮系
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