ハカイダー!悪のアンチヒーローのパイオニア!
皆さんご存知「人造人間キカイダー」の宿敵・ハカイダーです。このブログの100回記念の時にgaspard_nさんがリクエストしてくれました。(今頃になってすみません!)実はこのハカイダーはGも大好きでして、かなりの数のイラストを描いているのですが、長い年月が経ったり、パソコンの故障などもあったりそいて、現存しているものは印刷状態の悪いこの1枚だけになってしまいました。ピッコロ56号からの流用。ハカイダーを知らない方のためにちょっとだけご案内。悪の組織・ダークの管理化の中で光明寺博士によって作られたキカイダーことジローは脱出に成功したものの記憶を失い放浪する博士を探しに博士の長女・ミツ子と次男マサル(長男タローはすでに死去)、私立探偵・服部半平と共に旅に出て、不完全な良心回路に苦しみながらダークと戦うのだが、遂にダークは博士の完全捕縛に成功、首領のプロフェッサー・ギルはハカイダーの悪魔回路を博士に作らせ、さらに博士の脳をハカイダーの頭部に詰め込んで、戦闘用サイボーグとしてキカイダーの前に現れるのである。このハカイダーというキャラクターは特撮史上において大変意味のあるものである。今までの特撮ではなかった「ヒーローに対してのアウトローの宿敵」というポジションを確立したのである。他にも宿敵らしきものはいなかったわけではないが、完全に確立したのはこのハカイダーからである。左利きの拳銃使い、その拳銃・ハカイダーショットは強力な威力を持ち、また攻撃技でもキカイダーを凌駕するものを持ち、カワサキKH750をベースとした白銀のバイク・白いカラスを操り、常にキカイダー打倒のみを考えて行動するアウトロー。このハカイダーの登場に当時の子供達が喜ばないわけが無い。たちまちハカイダーは特撮人気キャラクターのトップへと踊り出る。しかし、戦いが進むに連れ、ダークのアンドロイド・アカ地雷ガマは遂にキカイダーをバラバラにしてしまう。己の存在意義を無くしたハカイダーはアカ地雷ガマを倒してしまい、首領・プロフェッサー・ギルへ詰め寄る。ギルはハカイダーに光明寺博士の事を話し、最終的にはダーク最後のアンドロイド・白骨ムササビに倒されてしまう。バラバラになったキカイダーも服部半平により回収され復活、光明寺博士の脳を手に入れたミツ子は博士を蘇生し、ダークは遂に崩壊し、キカイダーは終わってしまう。でも、これでハカイダーの人気は衰えるどころか、ますますファンを広げ、続編「キカイダー01」ではプロフェッサー・ギルの脳を得て復活、手下にシルバー、レッド、ブルーの3人のハカイダーを引連れ、ハカイダー部隊として暗躍するのである。もっとも予算の都合上という事もあったが。ちなみにこのイラストは恐らく01時のハカイダーだったような気がする。(目の下の稲妻が涙状の模様で若干だが胸に星のマークが見えるため)このハカイダーは原作にしてもTVにしてもいろいろな形で最後までキカイダーに挑戦してくる宿敵である。それだけ重要なキャラクターで、それだけ視聴者から、いや現代でもリバイバルされるくらい求められている「悪のアンチヒーロー」なのである。最後にイラストのセリフの「バイオ粒子反応あり!」はなんだか分かります?さて、誰のセリフでしょう?ヒントはバイオマン。フフフ。今回はハカイダーということで、だいぶ神経を使いながら書いたせいか、いやに長い文章になってしまいました。すみませんね。いかがだったでしょうか?gaspard_nさんは見てくれてるでしょうか?ということで、今回はこれにて。